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砂壁のリフォーム!DIYとプロの比較と後悔しない選び方など

2025.06.15

著者:株式会社浜工務店

 

砂壁のリフォームで、不安になっていませんか?「業者選びで失敗したくない」などと悩んで検索している方は少なくありません。とくに和室の砂壁は見た目の風合いは美しい反面、経年劣化やカビの発生、掃除の手間などの問題が発生しやすく、今や壁紙や漆喰、珪藻土、ペンキなどへの塗り替えやクロス張りなど、さまざまな施工方法が注目されています。

 

本記事では、砂壁リフォームの代表的な方法やDIYとプロの違い、注意すべき下地処理のポイントまで、リフォームで後悔しないための知識を解説します。

リフォームで快適な暮らしをサポート – 株式会社浜工務店

株式会社浜工務店では、住宅リフォームにおいて、お客様のニーズに合わせた最適な提案を行い、快適で省エネルギーな暮らしを実現しています。特に窓のリフォームや断熱工事に力を入れており、エコで快適な住環境を提供しています。断熱性能を向上させることで、冬の寒さや夏の暑さを軽減し、省エネルギーで光熱費の削減にもつながります。また、窓のリフォームでは、デザイン性と機能性を兼ね備えた最新の窓を採用し、お家の外観を美しく保ちながら、快適な室内環境を実現します。お客様の理想の住まいを形にするために、丁寧な施工と誠実な対応でサポートを続けています。リフォームのご相談は、まずはお気軽にご連絡ください。

株式会社浜工務店
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住所 〒675-0023兵庫県加古川市尾上町池田1770−1
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砂壁リフォームの基本知識と現代的な選択肢

砂壁とは?特徴・メリット・デメリットを総まとめ

 

日本の伝統的な和室に使われる砂壁は、砂や土、糊などの自然素材で仕上げられた左官壁で、調湿機能に優れ、美しい風合いを持つ点が特徴です。

 

湿気が多い季節には水分を吸収し、乾燥時には放出することで室内環境を快適に保つ役割を果たしますが、経年劣化により表面が崩れやすく、粉が落ちたり、掃除の手間がかかったりするなどのメンテナンス性に課題があります。

 

家具の接触による欠けや小さな子どもによる剥がれといったトラブルも起きやすく、現代のライフスタイルやインテリアとの相性を考えると、壁紙や漆喰、珪藻土などへのリフォームが注目されています。見た目の美しさと機能性を保ちつつ、より扱いやすい素材へ切り替えることは、現代の住まいにとって非常に現実的な選択肢といえるでしょう。

 

砂壁と土壁の違いとは?リフォーム時に知っておくべき基礎知識

 

砂壁と土壁は見た目が似ているため混同されがちですが、実は原材料や施工方法、耐久性において明確な違いがあります。リフォームを検討するうえでは、それぞれの特徴を理解しておくことが重要です。

 

砂壁は、仕上げ材としての砂を主成分とし、左官職人によって表面を美しく仕上げるのが特徴です。主に上塗り部分に用いられ、装飾性を高めるために天然の色砂や雲母などが混ぜられることもあります。これに対して土壁は、構造材に近く、下地から成形されるため厚みがあり、断熱・遮音性に優れています。土壁の素材には、粘土質の土と藁すさが含まれ、より重厚な構造を持つのが一般的です。

 

耐久性の面では、土壁のほうが年月に強いといわれますが、施工には高度な技術と時間がかかるため、現代住宅にはあまり用いられていません。一方、砂壁は塗りやすく、仕上がりも比較的早いため、和室の仕上げとして一般的に採用されてきました。

 

リフォーム時に注意すべきは、既存壁の素材を正しく見極めることです。砂壁だと思っていた壁が実は土壁だった場合、塗り替えや壁紙貼り替えの方法が大きく異なるため、専門業者による現地調査が欠かせません。

 

以下に砂壁と土壁の違いを比較した表を掲載します。

 

項目 砂壁 土壁
主成分 砂、糊、にかわ 粘土、藁すさ
用途 上塗り仕上げ材として使用 構造材に近い、下地として使用される
特徴 表面が滑らか、装飾性が高い 厚みがあり、断熱・遮音性に優れる
メンテナンス 表面が崩れやすく定期的な補修が必要 重厚で丈夫だが、施工・修繕に時間がかかる
リフォーム適性 壁紙や塗装との相性がよい 解体または下地処理が必要となる場合が多い

 

砂壁をリフォームすべき劣化症状とその見極め方

ボロボロ落ちる、カビ・汚れ、色あせ…放置のリスクとは

 

砂壁は和室特有の趣を生み出す日本伝統の内装材ですが、時間の経過とともに劣化が進みやすいという特性があります。特に目立つのが、砂や接着剤の劣化によって表面がポロポロと剥がれ落ちる現象で、衣服に粉がついたり床に落ちた粉の掃除が大変になるなど、日常生活に直接影響を及ぼします。小さな子どもが触れて粉を口に入れてしまうリスクもあり、衛生面の懸念も高まります。

 

日本の多湿な気候では砂壁にカビが発生しやすく、見た目の悪化だけでなく、室内の空気環境にも悪影響を及ぼします。カビはぜんそくやアレルギーの引き金にもなり、特に健康への配慮が必要な家庭では深刻な問題となります。また、汚れや手垢も時間とともに蓄積しやすく、白や薄い色の砂壁ではくすみや黒ずみが顕著になっていきます。

 

直射日光が当たる場所では紫外線の影響で色あせが進み、部屋全体が古びた印象になってしまいます。こうした変化は見た目の問題だけでなく、物件の資産価値にも関わってくるため、特に賃貸や売却を予定している場合には大きな検討材料となります。

 

今すぐリフォームすべき状態とは?セルフチェックリスト付き解説

 

砂壁のリフォームが必要かどうかを見極めるためには、日常の中で簡単に行えるセルフチェックが有効です。まず注目したいのは、壁を指で軽くなぞったときに砂が指につくかどうかという点です。もし粉がつくようであれば、接着力が低下しており、砂壁の劣化が進んでいるサインといえます。加えて、ひび割れや壁を押したときにふわっとした柔らかさを感じる場合は、下地に問題がある可能性があり、放置することでさらなる劣化を招くおそれがあります。

 

また、壁の色ムラや変色も重要なチェックポイントです。とくに日光が差し込む場所では紫外線の影響で部分的に色が抜けてしまい、室内全体が古びた印象になりやすくなります。さらに、湿気がこもりやすい押し入れや窓際にカビの斑点が見られる、あるいは空気がカビ臭いと感じる場合は、健康への影響も考慮して早めの対処が求められます。

 

こうした複数のサインが見られる場合は、砂壁の劣化が相当進んでいると判断できるため、早めに専門業者に相談することが理想的です。特にひび割れや柔らかさ、カビの発生などは見た目だけの問題ではなく、住環境全体に影響を与える要素となるため注意が必要です。砂壁ならではの落ち着いた風合いを維持しながら、快適な住空間を保つためには、こうしたセルフチェックを定期的に行い、必要に応じて計画的なリフォームを進めていくことが大切です。

 

砂壁リフォームの具体的な方法と施工パターン

1. 壁紙クロスを上から貼る もっとも手軽で費用も安い
砂壁の上に壁紙を直接貼る方法は、最も簡単かつ安価に実施できるリフォーム手段です。特別な下地処理を必要とせず、DIY初心者でも比較的扱いやすいため、費用と手間を最小限に抑えたい方に適しています。最近では和紙風や漆喰調の壁紙も豊富に販売されており、和室の雰囲気を損なうことなくモダンな印象に仕上げられる点も人気の理由です。

 

施工時間は1〜2日程度、費用相場は6畳の和室でおよそ3万円〜5万円程度となります。注意点としては、砂壁の表面が劣化していると接着不良を起こすことがあるため、事前に壁の状態を確認し、必要であればシーラー処理を施すことが推奨されます。

 

2. 漆喰や珪藻土で塗り直す 調湿・デザイン性を重視したい人向け
自然素材の漆喰や珪藻土を使って砂壁を塗り直す方法は、健康志向の高い方やデザイン性を重視する方におすすめのリフォームです。これらの素材は調湿・消臭効果があり、室内環境を快適に保つだけでなく、見た目にも柔らかな風合いを与えてくれます。

 

施工には専門的な技術が必要なため、DIYでは難易度が高く、職人による施工が一般的です。費用は6畳間で10万円〜20万円程度が目安となり、色や模様を自由にカスタマイズできる点も魅力です。

 

3. ベニヤ板で覆って仕上げる 下地が悪いときの応急策にも
砂壁の下地がひどく劣化している場合には、ベニヤ板で壁全体を覆ってしまう方法も有効です。この手法は強度を確保しつつ、上から壁紙やペンキを施工するベースを整える目的で行われます。

 

古民家や築年数が経過した住宅では、表面だけでなく内部の下地も傷んでいることが多いため、見た目だけでなく構造的な安定性を確保する意味でもこの方法は有効です。施工費用は材料代込みで1㎡あたり3,000円〜5,000円程度が相場となります。

 

4. ペンキ・塗装で仕上げる コストと自由度重視派におすすめ
砂壁の質感を残しながらカラーリングだけを変えたい場合は、ペンキや塗料で塗装する方法が適しています。カラーバリエーションも豊富で、自分の好みに合わせたインテリアを実現できます。コストも比較的抑えやすく、DIYで実施できるのも魅力です。

 

ただし、砂壁の表面に直接塗装すると吸収されてムラが出やすいため、必ずシーラーを塗って下地を整える必要があります。費用は6畳で1万円〜3万円程度、施工時間は1日〜2日で完了します。

 

5. 専門業者による下地からの全面リフォーム
既存の砂壁をすべて撤去し、下地から作り直す全面リフォームは、仕上がりの品質を最優先する方に選ばれています。この方法は耐久性に優れ、今後数十年にわたり安定した仕上がりを保つことができるため、住まいの長期的な価値を重視する中高年層から支持を得ています。

 

費用は6畳間で20万円〜40万円と高額ですが、施工内容に応じて断熱材の追加や防音性能の向上も可能になるため、資産価値を高めたい方には理想的な選択肢です。

 

6. DIYでリフォームする 必要な道具・難易度・注意点を解説
費用を抑えつつ、自分の手で住まいを整えたい方には、DIYによる砂壁リフォームも魅力的な方法です。市販の壁紙キットや珪藻土セットなどを活用すれば、自宅で手軽に施工することができます。ただし、準備や工程に手間がかかり、仕上がりにも個人差が出るため、慎重な判断が求められます。

 

DIYに必要な主な道具は、ヘラ、コテ、マスキングテープ、ローラー、シーラー、施工材などで、ホームセンターやネット通販で一式1万円〜2万円程度で揃います。壁の広さや状態にもよりますが、6畳間での作業は2〜3日かかることが一般的です。

 

砂壁リフォームで後悔しないための注意点と失敗事例

やってはいけないDIY失敗例とその原因とは

 

砂壁リフォームをDIYで行う方が増えている一方で、実際には多くの失敗例が報告されています。最もよくあるのが、下地処理を十分に行わずに壁紙や塗料をそのまま施工してしまうケースです。砂壁は表面が粉を吹きやすく不安定なため、密着が不十分になり、施工直後は問題がなくても数日から数週間で浮きや剥がれが発生することがよくあります。また、漆喰や珪藻土を塗る際には、水分量の調整が難しく、乾燥後にひび割れが起きたり、仕上がりがムラになるといったトラブルも少なくありません。

 

これらの失敗の多くは、事前の情報収集不足や、適切な道具や材料を使わなかったことによって引き起こされます。見た目だけでなく、耐久性や安全性にも影響を与えるため、特にお子様や高齢者がいる家庭では慎重に判断すべきです。一時的に満足のいく仕上がりに見えても、半年以内に崩れたりカビが再発するようでは、結果として余計な手間と費用がかかり、後悔に繋がってしまいます。

 

例えば、壁紙がすぐに剥がれてしまうのは、砂壁の粉を除去せずにそのまま貼ってしまったことが原因であり、再施工には下地処理が必要となり高額になります。漆喰がひび割れるケースでは、乾燥が不十分だったり水分量が多すぎたことが原因で、手直しには中〜高程度の費用がかかります。ペンキの場合も、密着剤を使わなかったり吸湿処理が不完全だったことにより浮きが発生し、結果的に再塗装が必要になることもあります。

 

依頼前にチェックすべき業者選びの落とし穴とは?

 

砂壁リフォームを専門業者に依頼する際、料金の安さや広告の印象だけで決めてしまうと、予想外のトラブルを招く恐れがあります。たとえば、格安を謳う業者に依頼した結果、使用される材料の質が低かったり、経験の浅い職人による施工で仕上がりが不満だったという事例もあります。また、施工保証がついていない業者も存在し、不具合が発生しても修復費用が自己負担になるケースがあるため注意が必要です。

 

信頼できる業者を見極めるためには、いくつかの確認ポイントを押さえておくことが大切です。まず、見積もりの内訳に材料費、工賃、下地処理などが細かく明記されているかをチェックしましょう。内容が曖昧で「一式」などの表記ばかりでは、後々追加費用が発生する可能性があります。さらに、過去の施工事例を写真付きで提示してもらえる業者は、施工内容に自信を持っている証拠といえるでしょう。

 

特に重要なのは、使用する材料の詳細説明です。信頼できる業者であれば、塗料や壁紙のメーカー名や性能、品番まで丁寧に説明してくれます。また、事前の下地確認を怠ったまま契約を進める業者には要注意です。施工後に「下地が傷んでいたので追加料金が必要」と言われるケースもあり、トラブルの元となります。

 

下地処理の重要性|手抜き工事によるトラブル事例も紹介

 

砂壁リフォームで最も大切な工程のひとつが下地処理です。見た目がきれいでも、下地が適切に整っていなければ数ヶ月〜数年で剥がれや浮きが起こり、再施工が必要になる恐れがあります。特に湿気がこもる場所では砂壁の内部まで劣化していることが多く、表面だけの対処では不十分です。

 

実際には、カビが再発したり、漆喰の裏で湿気がこもってひび割れが発生した事例もあります。これは施工前に十分な清掃や乾燥が行われていなかったり、密着力を高めるシーラー処理を省略していたことが原因です。

 

下地処理には、粉やカビの除去、吸着力を高めるシーラーの塗布、パテなどでの補修、そして十分な乾燥時間の確保が必要です。これらを丁寧に行うことで、表面の美しさだけでなく、長く安心して使える仕上がりにつながります。

 

まとめ

砂壁のリフォームを検討している方の多くが、「どの方法が適しているのか」「費用や工期の目安は?」「DIYでも対応できるのか」といった悩みを抱えています。特に和室を中心に使用されている砂壁は、美しさと調湿機能に優れる一方で、経年劣化による崩れやカビ、掃除の手間といった問題がつきまといます。こうした悩みは放置することで家の印象や快適性を損ない、資産価値の低下にもつながるため、早めの対応が重要です。

 

本記事では、壁紙の上貼り、漆喰や珪藻土の塗装、ベニヤ仕上げ、ペンキ塗装、全面改修、DIY施工まで、合計6パターンのリフォーム方法を詳しく紹介しました。たとえば6畳間で壁紙施工を行う場合の費用はおよそ4万〜7万円、漆喰塗りでは8万〜12万円が相場であり、工期も半日〜3日程度と現実的な選択肢となります。また、地域差や施工面積によっても費用は変動するため、必ず複数業者の見積もりを比較することが後悔しないコツです。

 

DIYで挑戦する際の失敗例や、業者依頼時の注意点、特に重要な下地処理の工程についても触れました。こうした見えにくい部分の配慮が、数年後の満足度に大きく影響します。施工前にきちんとした判断と準備を行うことが、無駄な再施工や費用の損失を防ぐ鍵となります。

リフォームで快適な暮らしをサポート – 株式会社浜工務店

株式会社浜工務店では、住宅リフォームにおいて、お客様のニーズに合わせた最適な提案を行い、快適で省エネルギーな暮らしを実現しています。特に窓のリフォームや断熱工事に力を入れており、エコで快適な住環境を提供しています。断熱性能を向上させることで、冬の寒さや夏の暑さを軽減し、省エネルギーで光熱費の削減にもつながります。また、窓のリフォームでは、デザイン性と機能性を兼ね備えた最新の窓を採用し、お家の外観を美しく保ちながら、快適な室内環境を実現します。お客様の理想の住まいを形にするために、丁寧な施工と誠実な対応でサポートを続けています。リフォームのご相談は、まずはお気軽にご連絡ください。

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よくある質問

Q. 砂壁リフォームの費用はどのくらいかかりますか?壁紙や塗装、漆喰の違いも知りたいです。
A. 砂壁リフォームの費用は施工方法によって異なります。壁紙クロスであれば6畳間で約4万〜7万円、ペンキ塗装は約5万〜8万円、自然素材を使った漆喰や珪藻土の塗装は8万〜13万円が相場です。工期は短いもので半日〜1日、塗装系は2〜3日程度が目安です。価格だけでなく仕上がりや調湿性などのメリット・デメリットも比較して選ぶことが大切です。

 

Q. 業者に依頼したいのですが、信頼できるリフォーム業者を選ぶポイントはありますか?
A. 業者選びでは見積もりの内訳が明確であること、施工事例を提示してくれること、材料の品質を説明できることが信頼のポイントになります。特に下地処理を含む工程が記載されていない見積もりには注意が必要です。施工保証の有無やアフターサポートも含めて比較し、価格だけで決めないことが後悔しないリフォームへの第一歩です。

 

会社概要

会社名・・・株式会社浜工務店

所在地・・・〒675-0023 兵庫県加古川市尾上町池田1770-1

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